札幌大谷学園は、仏教精神に基づく女子教育の学場を求める北海道民、
真宗大谷派関係者の要望に応えるべく、
1906(明治39)年「私立北海女学校」として創立されました。

爾来、親鸞聖人のみ教えを「建学の精神」とし、
また初代校長清川圓誠師の「清く 正しく 只一筋に」の教育方針のもと、一世紀の女子教育の歴史を経て、
男女共学の幼稚園、中学校、高等学校、大学及び短期大学部を有する学園となり、現在に至っています。

今、私たちを取り巻く環境は、高齢化社会や少子化による人口減少、
自然災害や人為的災害、日々問われる“いのち”の問題など様々な問題が起こり、
私たちは“ひと”としての立脚地を見失っている時代であります。

そのような時代にあって、宗祖親鸞聖人が開顕された
本願念仏の大道による仏法と人を重んずる宗教教育を基調とし、
自他尊重の社会人、国際人の養成及び幼児保育を行い
心身豊かな人材を育成することを目的(建学の精神)とする我が学園が
「今、何をなすべきか」が社会から問われています。

本学園は、その問いに応えるべく、2015(H27)年度「札幌大谷学園グランドデザイン」を策定し、
五年間の歩みを続けてまいりましたが、現代の激変する時代背景に即応するため、
「札幌大谷学園グランドデザイン」を改訂し、教育・学生支援・学園連携・募集広報・管理運営の「目標・方針」により、
「建学の精神」にしっかりと立脚して、更なる歩みを運んでまいります。

2020(R2)年6月 札幌大谷学園

札幌大谷学園
グランドデザイン

<2020年度~2024年:5ヵ年>

清く 正しく 只一筋に

札幌大谷学園は大変革の時代を迎え、大きく変容する世界にあって、
時代に翻弄されることなく、多様な価値観を受け入れる、
主体的で自立心に富んだ国際人、社会人を広く育成することを本学園の教育の目的とします。

教育方針

宗祖親鸞聖人のみ教えを基礎にした宗教教育と豊かな人間性を育む教育の実践、社会の変化に対応できる主体性や自立性を育む教育の実践、自他尊重と社会貢献の視点を合わせもった教育の実践、また芸術分野・保育分野の専門的知識と表現力や実践力を育む教育の実践を方針とする。

教育目標

幼稚園
宗祖親鸞聖人のみ教えのもとに、慈しみの心とすこやかな体を育てることを教育の目標とし、共に育ち合う保育を行う。

中学・高校
宗祖親鸞聖人のみ教えのもと、『四つの道しるべ』を実践しながら、多様な価値観を受け入れ、主体的で自立心に富んだ人材の育成をめざす。

大学・短大
芸術の専門的視野と技量を持つ人材の育成、地域社会に根差し貢献できる人材の育成、高い専門性と豊かな人間性をもった保育者の育成。

園児・生徒・学生支援方針

幼稚園
幼大連携による大学保育教育の教育水準をフィードバックした園児支援。

中学・高校
多様性を育み・受容する大谷中高「心技体バランスのとれた教育」を実現し主体性や自立心を育む新しい教育システムの導入よる中高生支援。

大学・短大
芸術学部は、音楽の個人レッスン、美術の実技指導の充実、社会学部は、少人数教育の充実、そして大学全体としてインターンシップ等の「札幌大谷キャリア支援プログラム」による支援。
短期大学部は、保育者に求められる専門的な理論・技術・知識の習得、及び感性を豊かにする大谷独自科目による得意分野と実践力形成のための支援。

園児・生徒・学生支援目標

<就学支援>

幼稚園
大学附属幼稚園の特色を生かし、その教育水準を生かした園児支援の実現。

中学・高校
多様なコース設定と個性尊重の特色ある教育及び主体的で自立心に富む新しい教育による中高生支援。

大学・短大
初年次教育・副専攻制度の導入・少人数編成と芸術分野のレッスン・実技及び実習の充実。得意分野を持ち実践力を身につけた感性豊かな保育者の育成。

<生活支援>

保健室・図書館・学生相談室による支援、担任・指導教員による支援。

<進路支援>

中学・高校
進路指導部による豊富な進学情報及び進学実績を基礎にした個別支援。

大学・短大
キャリア支援センターを中心とした、入学から卒業後まで、学生一人ひとりの特性を活かした進路及びキャリア形成支援。

募集・広報方針

・目的実現のために最適手段を実現する広報チームの設置と運用

・札幌大谷学園の独自性と優位性を明確な視点と確信で把握し露出させる「最少コストで最大効果」を生む手法の活用

募集広報目標

・内部運営の充実と広告宣伝の工夫の両輪がかみ合った広報活動の実現

・大谷の独自性・優位性を意識的に広報媒体に乗せていく広報活動

・札幌大谷学園を体現した人材による「ヒトの力による広報」の実現

・身近な地域からの評価とそこからの伝搬をめざす「地域社会との連携」による広報活動

・地域イベントや地域とのコラボレーションなど「外部接点の充実」による広報活動

・学校公開&オープンキャンパスの多用とイベント戦略による「生徒・児童への接近」

学園連携方針

・学園全体のネット環境を一元化し、相互に「データベース」に乗り入れ連携をより強化する

・有形無形の「学園財産」を共有し「札幌大谷学園」の一員としての価値基盤の共有

・相互乗り入れが可能になり、幼中高大と学園教育課程全体で履修可能な制度の運用

募集広報目標

・幼中高大の『垣根』を取り払った相互連携と札幌大谷学園としての共通ビジョンの共有

・相互連携により「情報の共有・相互乗り入れ」が可能な組織的基盤の共有

・幼中高大の「学園連携」により札幌大谷学園の「学園財産」の共有(促進)

管理運営方針

・「建学の精神」と「学園グランドデザイン」に基づいた教育研究方針の全教職員共有

・「教育サービス」の品質管理の徹底と「授業の平準化」の実現

・「時代が大谷を選ぶ教育サービス」の研究と札幌大谷学園としての実現サポート

・「人事・給与制度」の見直し・改善

・「働き方改革」による労働環境の健全化と教職員の豊かな人生実現へのサポート

管理運営目標

・「募集活動と教育サービス」の両輪がかみ合ったバランスのとれた学園運営の実現

・「定員充足」と財政支出のスリム化を通じた収益の確保と健全経営の実現

・「支出構造」の大幅な見直しと経費削減策の実現

・「学園グランドデザイン」に基づく経営・運営方針の明確化と実行

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