南三陸町、陸前高田市、
石巻市、女川町
真夏の日差しが降りそそぐ8月、地域社会学科2年生6名が東北被災地支援ボランティアに参加し、南三陸防災センター、陸前高田図書館、竹駒コミュニティーセンター、いしのまきハウス、女川つがる図書館、仮設団地集会所などを訪問しました。 被災地域の現状もさることながら、経験のない暑さやコミュニティーセンターの床に寝る環境など決して楽ではない1週間でしたが、女川町の産業振興課の方と直接かかわったり、コミュニティハウスに深く入り込むなど積極的に活動しました。 学生たちが主催した三陸沖を望む山あいの集落での「お茶っこ」では被災者の方々と交流し色々なお話を伺うことができました。事前の情報収集と勉強会を重ねた甲斐があり、慣れない場所でもチームで力を合わせて有意義な活動になりました。
学生たちの感想
竹次 奈映
東北支援チーム・リーダー
今回の活動で最も印象に残っているのは夏の現地の風景です。仮設住宅の方が不安になるのも当然だと思える、最初から野原だったような風景でした。しかし新しくできたお店や活動など力強い「前進」も感じました。これからもつながりを大切に活動して行きたいと思います。
佐藤 駿
被災地域における
教育現場の現状調査
8月4日~8月10日までの約1週間、宮城県石巻市、女川町、岩手県の陸前高田市で活動を行いました。私は教員志望ということもあり、教育関係についてお話を聞くことができました。お話を聞いてまだまだ問題が解決していなかったり、知られていないことがたくさんありました。この活動を機にこれからも自分たちができることを行っていき、長期間の休みを利用してまた活動したいと思いました。
新井田早栄
美術学科2年
東日本大震災から2年以上が経ちましたが、未だ解決されていない震災の様々な傷跡は、たくさんの人々の将来を不安に陥れています。放射能汚染、終わりの見えない仮設住宅での生活…。今後私が行う活動で現地の状況を一人でも多くの人に伝え、復興に手を差し伸べてくれる人が増えればと思います。
菅野 安倭
仮設住宅コミュニティの
調査担当
私は今回、東北に住んでいる方々の力になれたらと思い、初めて東北ボランティアに参加しました。うめばたけという子ども図書館では、ブックシェアリングやお泊り会で現地の子供たちと交流することができ、天真爛漫な子供たちに圧倒されました。3日目は、実際に被害にあった現場を訪れました。そこでは、テレビでは報道していなかったことも含め、現地ガイドさんからたくさんお話を聞けたことで、テレビで見ていたことでは、全然違ったということがよく分かりました。 4日間という短いスケジュールではありましたが、災害の恐ろしさや事の重大さが身にしみて感じ、災害の深刻さというのを、改めて重く捉えることが大切だと思いました。
坂本 燎
仮設住宅コミュニティの
調査担当
2年5か月が経過した被災地は未だに家屋が建てられる状態ではなく、誰一人道を歩く人がいませんでした。今回は地域の方々と交流を持つことができ、私たちが今何ができるのかということを考えさせられる活動になりました。
佐藤 聡紀
産業復興調査担当
東北で体験したことは、私の想像を超えたものでした。メディアを通じて見たことのあるはずの場所も、現地に赴き見るのとでは感じることもまた違いました。今回感じたことや学んだことを社会に還元していきたいです。
早川 秀
原発関連現地調査担当
私たちのボランティアは大川小学校からスタートしました。津波被害にあった地区は何もなく、一面に草が生えており「本当にこの場所に町があったのか」と疑いたくなるほどです。復興はまだ進んでいません。北海道という地から私たちがどう支援していくか、これからも東北支援チームで考えていきたいと思います。