2021/03/26 大学全般 お知らせ

2021年度前期授業の実施について

2021年4月1日より、千葉潤教授・芸術学部長が学長に就任いたします。新年度の方針につきましては、千葉潤次期学長より発信いたします。

2021年3月26日

学生および保護者の皆様

2021年度前期授業の実施について

札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部
学長 千葉 潤

2021年度前期授業の実施については、学園の行動基準がレベル2を維持していることから、昨年度後期と同様に、状況が許す限り対面授業を実施いたしますが、オンライン授業については継続する方針といたします。

道による「集中対策期間」は3月8日に解除されましたが、この数週間での全国および北海道・札幌市の状況は、再び感染者数が増加の傾向を見せており、変異型ウイルスの感染拡大による新たな流行を予期させるものであり、依然として予断を許さない状況が続いています。

文部科学省からは、新年度にあたり、十分に新型コロナウイルスの感染対策を講じたうえで、対面の授業を行うように要請が出されています。本学としても、要請に応えるべく、昨年度以上に対面授業の実施拡大を検討してまいります。しかしながら、対面授業の実施にあたっては、ソーシャルディスタンスの確保が大前提となるため、教室の学生収容率に限界が生じることから、講義系科目については、学習効果が担保されるものについては、より効果的な授業方法の改善を図りつつ、引き続きオンライン授業の活用も同時に進めてまいります。

また、新年度の開講時期は、春休みにおいて外部との接触機会が増加したことで、無症状での感染の可能性があり、授業開始に際して、大学構内に学生が密集する機会の多いことが予測されることから、前期授業科目においては、対面授業が予定されているものでも、学内の状況に応じて、当初はオンライン授業で開始し、段階的に対面授業に移行する可能性もあります。さらに、前期授業の開講後でも、感染状況が悪化する場合には、すべての科目をオンラインに切り替える可能性もあります。また学園関係者から感染者が発生した場合には、規模に応じてオンライン授業への変更を検討してまいります。

本学でのオンライン授業は、昨年度にひきつづき、全学的に「Google Classroom」をプラットフォームとしており、オンライン授業に関連する連絡は、メールを通じて行われます。また大学からの諸連絡についても、来学機会を出来る限り縮減するために、メールが中心になりますので、学生メールアカウント「学籍番号@sapporo-otani.ac.jp」は常に利用できる状態にしておき、毎日確認するようにしてください。

なお、新年度開講にあたり、新入学生や保護者の皆様に対しまして、本学の学費に関する考え方をご説明させていただきます。この考え方は、昨年の9月24日付の文書にて、髙橋肇前学長により発信された方針を継続するものです。

授業や教育に関する費用は、卒業に必要な総単位数である大学124単位(4年間・8学期)、短期大学部64単位(2年間・4学期)、専攻科46単位(2年間・4学期)を原則として設定されています。
学費は、卒業要件単位の総額を学期ごとに分割して納入していただくものであり、学年や学期によって、学生が履修する授業数や単位数に違いがあっても、学期ごとの学費は一律同額になります。
また学生は、授業科目ごとにシラバスで示された学修内容と学修レベルを達成することで、客観的な方法によって厳格に成績評価を受け、単位を授与されます。国から認可を受けて高等教育を提供し、正式な学位を授与している大学として、単位認定の価値や授業評価の基準を下げることはできません。また、対面かオンラインかの授業形態の違いに関わらず、授業の質が維持され、正式な単位が授与される限りにおいて、学費が変更されることはありません。

施設や設備についても、学費により維持・更新しております。これらは全学生に還元することを前提に、必要な教育環境として整備しているものです。これらは入学年度や使用する施設の相違にかかわらず、一律に納入していただくものであり、個人の利用状況や利用頻度によって変動するものではありません。本学では一昨年に新棟を建築いたしましたが、この建設費用についても、特定の年度や特定の学科の学生に多く請求することは致しませんでした。また昨年度は、急なオンライン対応により、ハード面、ソフト面ともに多額の費用をかけて整備しましたが、これらの経費についても、新年度の学費に上乗せして請求することもありません。また今年度から、徐々に大学校舎を使用する対面授業が増えたとしても、その都度、施設利用費を変更することもできません。
以上のことから、昨年度と同様に、一律に学費を変更することは考えておりません。何卒、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

感染拡大の状況が長引き、学生および保護者の皆さまにおかれましては、多くの不安を感じておられることと思います。本学は、学生の皆さまの安全・安心な学びを保障するため、引き続き努力してまいります。
保護者の皆さまにおかれましては、本学の新型コロナウイルス感染症対策への取り組みと、学生の皆さまの学習権を保障する取り組みにご理解をいただき、今後ともご協力を賜りますよう、重ねてお願い申しあげます。

以上